同志社大学から公開講演会のお知らせ

同志社大学大学院

■公開講演会
「昭和戦時下における新聞の親ナチ・反ユダヤへの傾斜―それに同調できなかった人々」
 ※日本語による講演

【日時】 2014年1月26日(日)13:00-14:15
【講師】 宮澤正典(同志社女子大学名誉教授)
【概要】


昭和の時代は山東出兵、済南事件、満州事変、支那事変(日中戦争)、大東亜戦争(太平洋戦争)と展開して1945年8月15日の終戦まで戦争の時代であった。日本でのユダヤ人問題観の転機はナチ・ドイツの登場であった。それを朝日、毎日の新聞の姿勢から追ってみていく。やがて両紙はドイツ・ヒットラーを賛美し、あたかもそれを代弁する紙面づくりに転じていった。これを批判した一人、清沢洌を中心にとりあげる。また、杉原ビザで入国したユダヤ避難民を揶揄的に新聞が報ずるのに対して、敦賀、神戸市民はどうだったのか、などについて考察する。また、新聞がなぜ日本政府のユダヤ人対策を越えて反ユダヤ風潮へと導いたのか、その背景に官憲の言論統制があったことを指摘したい。


【場所】 今出川キャンパス神学館3階 礼拝堂
【主催】 一神教学際研究センター(CISMOR)
【共催】 同志社大学 神学部・神学研究科