第2回『歎異抄』ワークショップ 参加者募集のご案内
K-GURS
大谷大学真宗総合研究所、The Centers for Japanese Studies and Buddhist Studies at the University of California, Berkeley、及び龍谷大学世界仏教文化研究センターが共催する、第2回目の『歎異抄』ワークショップに関してご案内します。このワークショップは、浄土真宗において中核的な聖典であり、近代日本において最もよく読まれた宗教書である『歎異抄』について、その近世・近代の解釈書を精読し考察するものです。 マーク・ブラム(カリフォルニア大学バークレー校教授)、嵩満也(龍谷大学教授)、マイケル・コンウェイ(大谷大学講師)がワークショップの指導に当たります。
このワークショップは、2021年まで年2回(3月末にバークレー市、8月初旬に京都。なお京都での開催は大谷大学と龍谷大学とが交互に開催する予定)、各3〜4日の期間で開催することが予定されており、初回は2017年3月、バークレーにおいて成功裏に終わりました。そしてこの度、第2回目のワークショップが、2017年8月4日(金)から7日(月)まで京都の大谷大学において開催されます。
ワークショップ全体は、『歎異抄』に関して近世・近代の日本において作られた解釈書(講録・講話)の読解を中心に構成され、その解釈の歴史が読み取れる詳細な注釈を加えた『歎異抄』の英文翻訳研究書を作成することを目的としています。そして、日本の宗教界と学界で種々に語られてきた『歎異抄』に関する広範な論説を検討し分析することによって、日本思想史におけるこの書の位置付けを明確にする英文論集の作成をも視野に入れてワークショップを進めます。
8月に開催される今回のワークショップでは江戸時代の解説書を中心に精読する予定です。対象は以下になります。 円智: 『歎異抄私記』(1662年) 寿国: 『歎異抄可笑記』(1740年) 香月院深励: 『歎異抄講義』(1801 – 8年) 妙音院了祥: 『歎異抄聞記』(1841年)
また、近代の『歎異抄』の註釈者たちの著作(暁烏敏『歎異鈔講話』(1911年)、近角常観『歎異鈔講義』(1930年)、曽我量深『歎異抄聴記』(1947年))や『歎異鈔』の内容をテーマにした、第1回ワークショップの参加者による研究発表も予定しています。
日程:2017年8月4日(金)〜7日(月)
場所:大谷大学 (京都市北区小山上総町)
費用:参加費無し
形式: このワークショップは、基本的に英語で行われ、日本語の使用は最小限になります。また、対象となるテキストは古文と近代日本語が中心であり、いくつか漢文と英語の資料も使用します。参加者には、事前に割り当てられた資料を読んでくることと、場合によってはその内容に関する英語のプレゼンテーションをすることが求められます。
参加要件: どなたでも御参加いただけますが、特に意欲ある大学院生を歓迎します。本企画を共催する3大学に所属する必要はありません。古文や近代日本語を読むことができ、仏教思想や文化に慣れ親しんでいる方、仏教に学問的関心を持ち、英語で議論に参加できる方であれば、国内外の大学院生を幅広く募集しています。
応募方法: 本ワークショップは2021年まで行われる一連のものですが、参加の応募はワークショップ毎に行う必要があります。第1回目に参加された方も、あらためて第2回目にご応募ください。 応募方法は、ご自身の資格、応募動機、参加目的を説明した簡単な文章と履歴書をマイケル・コンウェイ(conway@res.otani.ac.jp)まで電子メールでお送りください。国内からの参加応募締切は2017年6月30日になります。応募は電子メールのみです。
お問合せについて 本企画に関するご質問・問合せ等も上記のアドレスで受け付けています。